ストーリー重視ブログ

ストーリーがあるものならジャンルを問わずご紹介するブログです。

【ゲーム】人狼×和風ホラー『レイジングループ』の感想&評価!【ノベルADV】

f:id:remuri:20180530000616j:plain

※記事内の画像は全てゲーム内のスクリーンショットです
なゆきです。アドベンチャーゲーム大好き! こちらはノベルゲーム『レイジングループ』の感想&紹介記事です。致命的なネタバレは避け、出来るだけ核心には触れないようにしています!
 
 

1.『レイジングループ』の作品情報

 
【発売日】2015年12月3日
【対応機種】 iOS/Android/PlayStation Vita/PlayStation 4/Nintendo Switch/PC
【CERO】 D(17歳以上対象)
【プレイ人数】 1人
【ジャンル】ホラーサスペンスノベルADV
【発売元】ケムコ
【ディレクター】amphibian
【シナリオ】amphibian
 

2.『レイジングループ』のあらすじ

 
バイク旅行をしていた房石陽明は、走行中に山で迷います。陽明はコンビニで休水(やすみず)という集落の存在を知り、そこへ向かうことにしました。
 
向かう途中で事故を起こしますが、休水の住人・芹沢千枝実に助けてもらいます。
 
なんとか休水へ辿り着くことができた陽明。しかし、藤良村(ふじよしむら)から離されて生活する奇妙な住人に、危機感を持ちます。
 
早々に立ち去ろうとする陽明ですが、急に夕霧が発生
 
事情も分からず、逃げ出した陽明が見たものは……。
 

3.『レイジングループ』の登場人物

 
房石 陽明(ふさいし・はるあき):荒井智 主人公。24歳。休水に迷い込む。
 
芹沢 千枝実(せりざわ・ちえみ):北澤しおん 21歳。休水に帰省中。
 
回末 李花子(うえまつ・りかこ):岡村海那実 27歳。回末家当主。
  
室 匠(むろ・たくみ):斉藤拓哉 35歳。休水の力仕事担当。 
 
山脇 多恵(やまわき・たえ):鯛ゆみ坊 73歳。休水集落の名代。
 
織部 泰長(おりべ・やすなが):松本恭平 16歳。織部家長男。
 
織部 義次(おりべ・よしつぐ):鴨野孝昇 14歳。織部家次男。
 
織部 かおり(おりべ):植木由美子 37歳。息子二人の母。休水の食堂担当。
 
巻島 春(まきしま・はる):仮屋美希 15歳。寛造の孫娘。
 
巻島 寛造(まきしま・かんぞう):松元一真 61歳。休水のリーダー的存在。
 
醸田 近望(かもしだ・ちかもち):生田奈々 16歳。変わり者。泰長や春と仲良し。
 
能里 清之助(のさと・きよのすけ):勝畑伸之介 32歳。医師の資格を持つ。
 
狼じじい:小沢直樹 年齢不詳。謎のじじい。
 
めー子:南美穂 謎の幼女。迷い込んできたのを保護される。
 
馬宮 久子(まみや・ひさこ):岩本悠花 29歳。フリーライター。
 
橋本 雄大(はしもと・ゆうだい):百瀬晃人 42歳。カメラマン。
 

4.『人狼』をテーマにしたテキストADV

 
本作は『文章・絵・音楽』を組み合わせたノベルゲームというものです。基本的にノベルゲームには、さまざまな選択肢が用意されています。選択肢によりルートが分岐し、多様な物語を楽しむことができるのがノベルゲームなんです。(中には選択肢もルート分岐もないタイプもあります)。
 
『レイジングループ』は、和風ホラーと人狼ゲームを組み合わせた内容です。私はこちらのゲームをきっかけに人狼ゲームについて知りました。
 
人狼ゲーム…元ネタは『汝は人狼なりや?』。 村人陣営と村人のふりをした人狼陣営に分かれ、
相手の陣営を減らして勝利するのが目的のゲーム。
 
ジャンルとしては、ホラー+ミステリー+デスゲーム+ループものです。主人公らの目的は『ひとと狼の陣営に分かれて、お互いの正体を探りつつ相手を葬ること』。
 
『犯人を当てる』などの推理を目的としたゲームではありません。人狼ゲームをそのままゲームシステムに盛り込んでるワケではないです。推理は登場人物たちがしてくれるので、選択肢のある読み物といった印象ですね。
 
あくまで主人公自身は『全ての真相に行き着くこと』を目的としています。
  
本作にはホラー要素もあります。自分がプレイして感じたのは、全体的にコメディ要素も多いので「怖くて先に進めない!」といったことはないと思います。
 
自分が本気で「こわっ!」と思ったのは絵ですね。世界観に合ってるし、怖いし、素晴らしいです。ノベルゲーでは可愛らしいタッチの絵が多いので、世界観にきちんと合わせていて好感が持てました。
 

5.『レイジングループ』のシステムについて

 
上記でジャンルに『ループもの』と書きました。人狼と合わせて本作の大事な要素です。主人公は『死に戻り』というチート能力を持っています。バッドエンドを迎えると物語のスタート地点に、記憶を保持した状態で戻ることが出来る能力です。
 
つまり死んでなんぼなゲーム。
 
バッドエンドを迎えないと知ることが出来ない情報もあるので、 積極的に死なないといけません(言葉にするとおかしい)。バッドエンドにもきちんと価値を与えた良システムだと思いました。
 
どれがバッドに繋がるか悩む選択肢もありますし、 「これ絶対バッドやん」と思う選択肢も存在します。最近のゲームでは珍しくないシステムですが、シナリオチャートというものもあります。
 
『自分が物語のどこらへんを読んでいるのか』『分岐のポイントを簡単に知ることができる』システムです。
 
凄く便利なシステムで、すでに読んだシーンならいつでもジャンプすることが可能です。この『死に戻り』という能力を駆使して、真実に到達するゲームなんです!
 
難易度はめちゃくちゃ低いです。『死ぬ⇒バッドエンドで情報ゲット⇒スタート地点に戻る⇒選択肢に戻る』の繰り返しです。なので実質一本道なんです。これをプレイしやすいと受け取るかは人それぞれな部分ですね。私としてはもっと歯ごたえがあっても良かったな。
 

6.時間を忘れて熱中したストーリー!

 
寝る間も惜しんでプレイしました。気づいたら夜が明けてた(笑)
 
ひょんなことから迷い込んでしまった主人公。深い霧によって閉鎖空間と化す集落。因習に囚われた村人。目の当たりにするたくさんの死。散りばめられた謎の数々。
 
めっちゃ気になりませんか!?
 
はじめたら最後。結末を迎えるまでやらないと気が済まなくなりますよ。
 
山岳信仰がある集落で、本作独特の伝承が語られるのも特徴です。実際にある伝承についても触れられるので、オカルト好きとしてはポイント高い。
 
そしてこんなシリアスな内容なのに、割とギャグ要素も多いのも特徴です。シリアス一辺倒な作品も魅力的ですが、レイジングループには不可欠な要素だと思いました。
 
結局一番好きなのはギャグシーンな気がする(笑)
 
内容が重いからこそ、ギャグシーンに安心するというか。文章が面白いのもあって、キャラ同士の掛け合いのテンポが良い。
 
本作の見せ場の一つ「黄泉忌みの宴(よみいみのうたげ)」
 
誰が狼か話し合う場なのですが、生きるか死ぬかなのでみんな超必死です。誰を殺すか決めることになるし、まともな精神状態じゃいられない。誰が犯人か当てる場というより、自分の望む展開に誘導する場に感じました。非常にピリピリした心理戦が繰り広げられます。
 
「自分だったらどうするかな?」と考えつつプレイしてみると面白いです!
 

7.頭脳派主人公・房石陽明!

 
主人公であまり見かけないタイプだと思います。頭が良く、口がよく回る。彼と絡むと、登場人物達たちが一様におもしろ要員になるのが素敵です。
 
良い人かと聞かれれば、どうなんでしょうか? 一言で言えばうさんくさいです(笑)
 
本作はホラーゲームでありながら、ヒロインたちとの恋愛要素もあります。女性たちが彼を魅力的に思う気持ち、分かる気がします。でも付き合うのは大変そう。
 
主人公としては最高です。
 
正統派主人公とは真逆をいくタイプ。正統派主人公と言えば、情に熱い。正義感が強い。真っ直ぐ。良心的などですかね。彼はどれも当てはまらないような気がします(笑) もう曲がりくねってますから。
 
でも彼だからこそ出来た展開も多いし、良い子な主人公だと逆に乗り切れないのではないかな。心すり減らして闇落ちルート行きかも。
 
彼の頭の回転の速さや切り替えの早さは、この世界では必須スキルでしょう。
 

8.多種多様なキャラクターたち

 
主な登場人物は16名です。多いですよね~! 上記の登場人物紹介も削ろうと思ったのですが、どのキャラも物語には必要なキャラなので全部書きました。
 
年齢も立場も様々です。そして、よく作り込まれています。最初に感じた印象通りなキャラはほぼいなくて、色んな面を見せてくれます。
 
ノベルゲーって割と若い年齢層のキャラが多いと思うのですよ。なのでこういう多種多様な人物を出してくれるゲームは貴重です。男女のバランスもすごく良いですし。
 
一番のお気に入りキャラは李花子さんでした。最初から好きだったのですが、そこは最後までぶれなかったです。その次に好きなのは、春ちゃんかな~。すっごい気難しい子だけど、むしろそんなとこも含めて好きだ!
 
本当に登場人物たちは様々な面で物語に貢献しています。
 
・発言力が強力
・高い推理力を発揮
・伝承の説明役
・それぞれ狼や加護持ちとしての役割
(加護持ち……ひと側に割り当てられて、ひと側に有利な能力を持つ。)
 
この他にも色々あります。しかもひとりで複数の役割を持ってるんです。
  
心神深いキャラも居れば、正反対のキャラもいて、複雑に影響しあっています。不必要なキャラがいないのって凄いですよね。キャラが多いにもかかわらず、作り込まれているのが素晴らしいです。
 

9.『レイジングループ』の感想まとめ

 
元々はスマホゲームだったんですよね。クリア後の要素も充実していて、とても丁寧に作り込まれたゲームでした。
 
値段は安いのにボリュームもありますし、対応機種がとても多いのも魅力です。ゲーム機を持ってなくても、スマホで手軽にプレイ出来るのはポイント高いですよね。
 
何より今まで興味があった『人狼ゲーム』について知ることが出来ました。きちんと人狼ゲームを題材に作られているゲームです。
 
是非、機会があればプレイしてみてくださいね。ここまで読んでくださりありがとうございます!
 

 別記事で李花子さんについて書いてます。

www.nayuki-story.com