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【ネタバレあり】妄想科学ADV CHAOS;CHILD プレイ感想【個別ルート&TRUEルート】

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※記事内の画像は全てゲーム内のスクリーンショットです

 

なゆきでございます!!

 

それぞれのルートをプレイして思ったことをまとめてみました。

 

どのようなルートが存在するか、各キャラクターの秘密、結末など。

 

ネタバレも書いてありますので、今後プレイ予定の方や、アニメ視聴予定の方は、みてから読むことをおすすめします。

 

全て明かしているわけではないですが、感想を書く上で必要だと思ったネタバレについてはバッチリ書いております。なので、お気を付けくださいませ。

 

ちなみにルートにより、文章量が違います。

特にトゥルーエンドはかなり長くなってしまいました。

 

では、感想に入ります!

 

(2018年8月5日香月 華編追加)

(2018年8月16日山添 うき編追加)

(2018年8月20日来栖 乃々編追加)

(2018年8月23日尾上 世莉架編追加)

 

 

1.有村 雛絵 編 ~虚実に抗うその瞳に映るもの~

 

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ツインテールが可愛い後輩キャラ。

 

表面的には明るい女の子だけど、過去の出来事や能力の影響で他者と距離を置いている。

 

ちょっと難しい子ですね。

 

そんな彼女のルートでは、嘘と真実にこだわる理由が明かされておりました。

 

印象的なのは「嘘と本当」、「兄の存在」、「家庭」。

 

やはり物語の核ともなる6年前の渋谷地震は、登場人物たちに様々な傷を残しているようです。

 

能力と雛絵の過去とが密接に関わっていて上手く出来ていますね~。

 

なんと個別ルートでは恋愛要素もあるようで、雛絵と拓留が少しずつ惹かれ合う過程が描かれていました。

 

拓留が初心なおかげか、二人共可愛かったな~。

 

恋愛要素は押しつけがましくなく、全面に出すぎてない所がポイント高かったです。

 

雛絵が拓留に対して嘘をついても分かりやすくて安心できるから、ちょっとずつ好きになったんだろうな。

 

拓留って見た目がちょっと頼りないけど、ここぞという場面で雛絵を守っていてかっこいいのですよ。

 

ストーリーはですね。拓留と雛絵の関係に重点を置きつつ、本編とは別の事件が発生します。

 

拓留たちには関係ないように見える事件なのでちょっと引っかかる感じはありますが、拓留と雛絵の関係にニヤニヤしておりました。

 

でもね!!

 

事件がどんどん身近に迫ってきて、雛絵もおかしくなっていくし、鬱展開まっしぐらなんです。

 

雛絵は嘘をつかれることにめちゃくちゃ抵抗があって、その理由も理解できるし家庭にも大いに問題があるのですが、

 

嘘って悪いことばかりでもないよなーと思って見てました。

 

相手や自分を守る嘘もあるし、一概に駄目とは言えないと思うのです。

 

難しい話ですね。

 

雛絵の場合、絶対的な存在である兄に嘘は駄目だと言われれば、そういう価値観にもなるな。

 

嘘が分かってしまう雛絵は本当に辛いだろうな。

 

あとね、亡くなったお兄さんに恨まれていると思い込む雛絵なのですが、つい「それは違うよ!」と言いたくなりました。

 

あんなに必死に雛絵にお前だけは生きてくれと言っていたのに、責めるはずない。

 

気になったのが、1週目含めて良心的な親が出てない気がします。

 

この作品にはまともな親は登場しないのでしょうか。

 

最後は持ち上げてから突き落とす系エンドです。

 

可哀想なシーンなのですが拓留が雛絵に告白するところは良かった。

 

でも、最後の最後がね。救いが欲しい。

 

【Dark sky end】

 

2.香月 華 編 ~過去からの残響に踊る~

 

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新聞部員の眼鏡っ子。ネトゲ廃人。ほとんど喋らない。

 

無口系キャラの中でもここまで喋らない人はいないってぐらい喋らない。

 

本編でも蚊帳の外で全然絡まない上に、大人しい性格も合わさって影が薄い存在でした。

 

でも彼女の物語を見て納得しました。

 

香月が本編に深く関わると設定上、話が大きく逸れてしまう可能性があります。

 

色んな意味で不憫なキャラクターです。

 

限定版パッケージにはディソードを持っている香月が描かれています。

 

『ディソードを持っている=能力者』という認識でいたので、香月が能力者であることを本編で一度も触れられないのが不思議でした。

 

きっと個別エピソードで語られるんだろうなと思っていたら案の定。

 

最初香月が喋らないのは単純に無口なだけだと思っていたので、ちゃんとした理由があったのですねー。

 

香月の物語はとにかく壮大。

 

スケールが大きすぎて、いかに問題を解決させるかに重点をおいています。

 

なので、あんまり接点がなかった拓留と香月の関係はそこまで深く描かれていないなと感じました。

 

恋愛要素はほとんどないです。

 

拓留の香月に対しての気持ちは巻き込んでしまったことに対する申し訳なさだと思います。

 

常に命の危険にさらされている状況だし、しょうがないと思いますがちょっと残念です。

 

香月から多少過去の話を聞けますが、回想シーンなどは一切用意されてませんでした。

 

キャラクターへの感情移入度は低いですが、パニック映画的な内容なのでテンポはすごく良かったと思います。

 

そして香月の能力がやっかいすぎて可哀想。

 

役に立たない捨てスキルだと思うけど、未知の可能性もある気がするんですよねー。

 

ギャンブル性があって使いづらいけど、プラスに働いた時の恩恵は大きいかもです。

 

世界観を変えてしまう凄さがあるので、おいそれとは使えない力だから最後の手段的扱いかな。

 

純粋にある場面では香月カッコいいと思いました。

 

もう大興奮です!!

 

能力者って一生自分の力と付き合っていくんでしょうか?

 

ちょっと説明されていたか覚えてないのですが、一生なら辛すぎます!

 

香月には人並みの幸せをあげたい。

 

余談ですが、バッドエンドの拓留がめちゃくちゃ情けなかったです(笑)

 

【Deep sky end】

 

3.山添 うき 編 ~無意識で我儘な優しさの浸食~

 

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第二の眼鏡っ子。幼女担当(?)。小学生のような容姿が特徴。

 

拓留とは特殊な出会い方をします。

 

最初は全然出てこないし、謎に包まれている存在でした。

 

拓留とも接点がなさすぎてどういった関係になっていくか想像できずにいたのですが、けっこう温かい間柄に落ち着きましたね。

 

拓留も最初は敵サイドだと思って怖がってましたが、拍子抜けするぐらい良い子です。

 

人を助けて喜んでもらえることがうきの存在意義にになっているのでしょうか。

 

うき編までプレイして思ったのは、個別ルートはヒロイン自身というよりヒロインの能力に焦点を当ててるのかなと思いました。

 

今回のうき編も彼女の能力が影響しています。

 

どんな能力かはその人物の願望から決まるものなので当たり前なのですが、とてもうきらしい優しくて悲しい能力なんですよね。

 

お話の題材は、私はけっこう見かけます。

 

簡単に説明すると『夢の中で理想的な人生を送ろうとする』といったものでしょうか。

 

物語前半が楽しい日常シーンを描いているだけに、これがうきのあこがれなのかと思うと胸が痛い!!

 

あと今更ながら思ったのは、ヒロイン達は拓留と深く関わらなければ不幸を回避出来るのではないかと。

 

最後は例に漏れず鬱エンドへ突っ走っていくのですが、希望はなくもないかなと思います。

 

うきが夢で言ってたことに嘘はないと思ったんですよねー。

 

うきの願いの世界だけど、主人公の幸せも確かに望んでたと思います。

 

他者への思いやりが能力になるぐらいだから。

 

うきと香月の能力に目覚めるシーンは見たかったなー。

 

そしてうきには何故か6つエンディングがあるのですが、大半はバッドエンドでした。

 

【Dream sky end】【Another sky end】

 

4.来栖 乃々 編 ~錯綜する光と影に惑う思いは~

 

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生徒会長。新聞部副部長。主人公と同じ児童養護施設育ち。

 

主人公とは姉と弟のような関係です。

 

やっぱりヒロインの能力が、物語のテーマにもなってると思います。

 

能力を説明するだけで、大体の話が分かってしまう仕様です(笑)

 

乃々の秘密は本編でも若干触れていたので、薄々感づいてはいたのですがやっぱりかーって内容でした。

 

『とりかへばや物語』がヒントとなっております。

 

そしてついにハッピーエンドに出会うことが出来ました。

 

何気に伊藤の元気な姿が見れたのが嬉しい。

 

拓留が自分のせいで皆が哀しい思いをすると言い出した時はドキッとしました。

 

ずっと拓留に対して思って来たことだったので(笑)

 

乃々は完璧超人といった感じで共感しづらいキャラクターだったのですが、真相を知ってからはけっこう共感出来る部分が多くてとても他人事に思えませんでした。

 

なんか凄い気持ちが分かるっ!

 

明るくて人気者で容姿も良い人間が身近にいると、つい自分と相手を比べてしまうんですよね。

 

しかもいつも近くにいるから、周囲にも比較対象にされるんですよ。

 

何よりも自分を低く見てるのが自分自身っていうね。

 

もう分かりすぎて胸が痛い(笑)

 

カオスチャイルドのヒロイン、みんな重い設定の子ばっかりなんですよねー。

 

実験体にされてずっと苦しんでたとか、もう辛い。

 

いくつか気になる点もあります。

 

サブキャラの川原君の噛ませ犬感が半端ない(笑)

 

元々主人公を良く思ってないから突っかかって来てたけど、乃々編ではさらに直情的になってましたね。

 

拓留が可哀想に見えるよう、川原君が腹立つように描かれていました。

 

哀れな川原君。(※そんな好きなキャラではないです)

 

そして世莉架!!

 

私は世莉架が大好きなので、彼女の悪役っぷりに泣きそうでした。

 

でも彼女が悪に徹してくれたから、真相を引き出せて、より拓留と乃々の関係が深くなったんだと思んですよ!

 

終盤にある世莉架VS乃々はゾクゾクしましたー!

 

偽りで固めていた乃々が、真の姿で助けに来てくれたのが嬉しかった。

 

拓留が乃々を認め、「おかえり」と伝えるところはグッときました。

 

二人の関係って微妙な間柄なんですよね。

 

本作では「家族なんだから」ってよく出てきますが、あんまり家族愛は感じない作品です。

 

家族のテーマは大好物だし、血の繋がりのない家族を描いてるのも好印象なんです。

 

でも拓留と乃々には家族って印象は薄かった。

 

たぶん、男女の関係も意識されてるからかなーと思います。

 

ほのめかす程度で恋愛要素なんてほぼないんですが、なれるようにも受け取れる関係で終わってました。

 

真の乃々は好きだし絆も感じられたけど、家族って感じはしなかったです。

 

でも今のところ一番好きなルートなりました。

 

見所多いよ!

 

【Real sky end】

 

5.尾上 世莉架 編 ~本当の彼女たちの生き方~

 

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世莉架編がトゥルールートでございます。

 

出現方法は簡単で、上記のヒロイン4名の正規エンディングを迎えればタイトルに出てきます。

 

拓留の幼馴染で、年下の女の子。

 

拓留のことを『タク』と呼びます。

 

第一印象で「この子可愛い!」と思ったのも、遠い昔のようです(笑)

 

願わくば、最初から普通の女の子であって欲しかった。

 

世莉架は語りたいことが多いのですが、まず言いたい。

 

最近お気に入りになるキャラが裏表ある率高いのは何故!?

 

もうね、『お気に入りのキャラ=死亡もしくは裏切りフラグ』という図式が成り立っちゃうほどですよ。

 

世莉架は大丈夫だ、そうであってくれって思ってたら案の定でした。もう泣きたい。

 

はい、すみません。真面目にルート感想に入ります。

 

トゥルールートは世莉架の視点で描かれていました。

 

1週目のメインルート後の話だと思っていたのですが、登場人物の生死が変わっていたのでちょっと違うのかな。

 

メインルートで拓留により世莉架は『普通の女の子』に改変されています。

 

なので出自やこれまでの行いを全く覚えてないのです。

 

徹底的に部外者として扱われていました。

 

登場人物が何を思っているのかは分からないようになっていましたね。

 

エンディングまで迎えた思いとしては、苦しい。

 

空虚感でいっぱいです。

 

青空映されても、私の心は晴れはしないよ。

 

じゃあ、嫌いな終わり方だったの?と聞かれればそんなことはないのが複雑なところです。

 

自分の中で、好きなキャラや作品だったなら、どんな結末でも最後まで見守りたいという気持ちがありまして。

 

これが拓留と世莉架が選んだ道ならと思うと、落ち込んだけど納得はしました。

 

一緒に人生を歩んでいる、そんな幸せな二人を見てみたかったのが本音ですけどね。

 

あっさりしてるのに、とてつもない愛を感じました。

 

幼馴染だと思われていた世莉架は、拓留のイマジナリーフレンド。

 

拓留の願望により空想上の友達が実体化した姿なんです。

 

幼い頃にネグレクトを受けていた拓留は、自分より可哀想な存在である『尾上世莉架』を作り出すことで、己の心を守っていました。

 

能力はその人の願望により左右されるものなので、拓留が何故世莉架を望んだのか。世莉架に何を求めたのか。

 

ずっと気になっていたんですよね。

 

でもメインルートで判明した時は、ちょっとピンと来なかったんですよ。

 

 

拓留「僕に、やりたいことを与えてよ。それを、叶えさせてよ―」(ゲームより引用)

 

 

他のキャラは分かりやすかったんですが、拓留はなんかみんなと違う。

 

なんとなく伝わるのは、特別な存在でありたいって気持ち。

 

世莉架はそんな拓留の願望を叶えるためなら、喜んで人も殺します。

 

世莉架にとっては、拓留が全てなんですよね。

 

彼女の生まれた所以でもあるし、存在意義でもあるわけです。

 

拓留の当事者でいたいって願望を叶えるために、エスカレートしていく世莉架なのですが、何故ここまで過激なキャラだと疑問に思いました。

 

個人的な考えですけど、

 

・ネグレクトを受けていた拓留の願い自体どこか歪んでいる。だから拓留の精神の影響を受けて誕生した世莉架も歪んでいる。

 

・世莉架は生まれたばかりの子供のようなもので、善悪の基準が育っていない。もしくは善悪の概念そのものが存在していない。

 

・世莉架の行動原理は、拓留が喜ぶかどうか。優先すべきは拓留。だからかなーと思いました。

 

世莉架は生まれてすぐに、拓留の願いにより彼の両親を殺害しています。

 

その時、世莉架は拓留のためになれたと喜んでいました。

 

もうこの時点で間違ってしまってるのが悲しい。

 

全てを知っても、私は世莉架を嫌いにはなれません!

 

劇場で涙を流す世莉架からのスタッフロールの流れは、屈指のシーンだと思います。

 

エンディング曲の『silent wind bell』は名曲です。

 

すぐダウンロードしたもん(笑)

 

そしてエピローグの最後の最後。

 

世莉架は拓留のことを思い出しているかどうか。

 

人により解釈は違うと思いますが、私は『思い出してる』に一票です。

 

世莉架が拓留のことを大好きだから。

 

拓留が世莉架のためにしたことだから。

 

覚えていて欲しいという希望的な理由です。

 

苦しくも美しいエンディングだと思いました。

 

【Silent sky end】

 

6.個別ルート&TRUEルート感想まとめ

 

やっとクリアしましたー!!

 

最後は本当に綺麗なエンディングだと思いました。

 

ストーリーも、設定も、キャラクターも、全部良かった。

 

こんなにも胸を締め付けられる作品は久しぶりです。

 

私が一番好きなエンディングはハッピーエンドなのですが、切ないエンディングにも良さってあると思うんですよね。

 

いつまでも心に残ってたりするのは、切ないエンディングの方だったりします。

 

ここまで読んでくださりありがとうございます!

 

なゆき

 

 

ネタバレなしの感想はこちら

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