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【望月峯太郎】玄関チャイムがめっちゃ怖くなる『座敷女』の感想!【ホラー漫画】

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なゆきです! こちらはホラー漫画『座敷女(ざしきおんな)』の感想記事です! ネタバレあり
 
 

1. 一巻完結のホラー漫画がめちゃくちゃ怖い!

ホラーにも様々なタイプがありますが、本作はオカルト的な要素と、ストーカーという現実的な要素を入れた内容になっています。
 
主人公の脅威となる存在「サチコさん」が強烈です。 得体の知れなさ、話が通じない理不尽さ、異常なまでの執着心、そして表情! 全てが恐ろしいのです。一度見たら忘れられそうにない。
 
まさに反面教師な主人公で、「防犯には気を付けよう」と自然と思わせてくれます。
 
1巻で完結するので読みやすく、話の展開もスピーディで無駄がありません。はじめて読んだ時の衝撃が忘れられない!! 
 

1.サチコさんがめっちゃ怖い!!

一つ一つ説明していきます。
 
・得体が知れない
まず、思うのが何者かってことです。ここらへんは物語で主人公たちも気にしている事なのですが、結局何者かは判明しません。分かることはひろしが『全く知らない人』ということだけです。過去に出会った人物ではないかと疑った友人が、わざわざ調べに行ってくれるんですよね。でも全然関係なかった! 被害者は『アパートの住人』だったというだけなので、無差別感が凄まじいです。
 
・話が通じない
話し合いでは解決しそうにない相手です。言葉は通じるのに、話が通じない相手って物凄く怖くないですか?
 
・執着心が物凄い
執着心を具現化したかのような存在です。都合良くひろしを見ていて、思い通りにいかないとめっちゃ怒るんですよ。ほぼ毎日自宅へ来る。侵入する、近辺をうろつく。主人公の身近にいる女性に危害を加えるなど、ある意味行動力がスゴイ。
 
・自分が一番安心出来る場所に侵入してくる
自分の家に真っ先に逃げたくなりますが、敵がいつでも侵入可能な場所と化しているんです。つまりどこも逃げ場がないっ! これほど恐ろしいことはないです。
 
・表情がガチ怖い!!
何もかもが怖い本作ですが、サチコさんの顔が一番怖い!! どれもこれも怖い!! 頭から離れなくなる顔をしてるんですよ。けっこう表情豊か。 

2.サチコさんの正体は一体…?

私は最初、ちょっと頑丈な人間の女性だと思っていました。でも最後の場面、四つん這いで移動するサチコさんを見て、「あれ?」と思ったのです。いくら異常と言っても、さすがに四つん這いでカサカサ動けないですよね? じゃあ、やっぱりサチコさんは人間ではないのか? ここらへんについて自分なりにまとめてみました。
 
・サチコさんの特徴
まず外見的特徴からいきます。高身長、ロングコート、長い髪、手首の傷跡、紙袋、剥げたマニキュア。こんな感じでしょうか。
 
物凄い足が早く、どんなに攻撃してもすぐに立ち直ります。でも痛がってはいるんです。そして物凄く力が強い描写もありましたね。現実にこのような女性がいるとは思えないので、都市伝説的な何かかなと思えてしまいます。
 
・タイトル『座敷女』の座敷について
座敷とは、畳が敷かれた室。客間のことらしいです。私は真っ先に『座敷わらし』を思いつきました。『座敷わらし』とは、座敷に住まういたずら好きの精霊で、その家の者に幸福をもたらすと言われている存在です。
 
サチコさんは真逆の存在で、主人公の家に勝手に侵入しますが、幸せはもたらしてくれません(笑) 「サチコさんの自宅ですか?」と言いたくなるぐらい、めっちゃくつろいで手紙書いてますからね。
 
隣の山本君の部屋も、サチコさんが何度も侵入した形跡がありました。そして本来の住人の山本君はいなくなっています。主人公自身もサチコさんに「部屋をやる」と言っていました。なので、突然やってきて自分の住処を脅かす存在という所から来ているのかなーと解釈しました。
 
・サチコさんの目的
「結局サチコさんって何がしたいの?」って思うのです。「ひろしが好きなの? 」と思ったのですが、普通のお付き合いがしたいようにも見えない。「あたしたち、うまくいく」って言ってますが、恋愛のことを指してるように感じないんですよね。ただ、ルミを傷つけた理由は嫉妬心だと思いました。
 
最終的には殺害したいのでしょうか?  ひろしは最初に不審に思いつつもサチコに優しく接してて、それが勘違いしてしまったのでしょうか。何にしても執着されそう。
 
これだって言えるのは、サチコさんは最初からひろしに近づく目的があったってことです。ピンポン押しながらひろしが出るのを待っていたのではないでしょうか。山本君の部屋を見る限りいつでも入れたっぽいですし、ピンポン押す必要ないですもんね。
 
・結論
私の勝手な解釈ですが、人間の女性が怪異に成り果てた姿かなーと思いました。恐怖のサチコさんですが、コミカルに見える部分もあります。追っかけられて怒りのお電話して来たり、泣きじゃくったり、妙に人間的です。
 
サチコさんが語ってくれる自傷行為については、サチコさん自身のことだと解釈しました。

3.結末について

・私なりの考え
ひろしがどうなったかは明かされずに終わります。悪い方にしか想像できないですが、人それぞれの解釈がありそうですよね。
 
はじめて読んだ時は「こりゃ、ひろし死んだわ」と思ったのですが、もしかしたら生存説もありえるかもと考えてみると面白そう。ただ悪い噂も広がってるし、生きてても無事な確率は限りなく低そうではあります。
 
病院での主人公は混乱していて、幻覚を見ている描写があります。サチコさんも口が大きくなっていて、まるで口裂け女のように見えました。主人公の恐怖心が大きくなりすぎて、サチコさんもより恐ろしく見えていたとも受け取れるのですよね。なのでサチコさんが持っていた注射器は、本当に注射器だったのかなと思いました。
 
注射器なら病院から盗んだのか。サチコさんには薬の知識があったということなのか。中身は一体何なのか。気になるポイントですね。
 
主人公に刃物を突き付けていたし、ルミや佐竹も怪我を負いました。でも実際にサチコさんが誰かを殺めた描写はありません。ホラー作品なのに、一人も死者が出てないのって珍しいですよね。
 
・どうやったらひろしは助かった?
ひろしの敗因は、扉を開けてしまったことだと思います。ピンポン連打は物凄く気になりますが、安易に開けるべきではなかった。そして不用心に見知らぬ人間を家に上げるのはまずいですよね。サチコさんはめっちゃ押しが強いですが、主人公もそんなに危機感を持ってませんでした。
 
合鍵を外に隠し、それをサチコさんに教えてしまう場面は「え!? 教えちゃうの?」と驚きました(笑) 主人公、危機感なさすぎですよね!?
 
圧倒的にサチコさんに非がありますが、主人公側で少しは回避出来たのではないかな。いつ家に来てもおかしくない状況だったのだし、別のところに避難すれば良かったのにと思いました。

3.『座敷女』の配信情報

配信されている電子書籍サイト:ebookjapan、Kindle、BookLive!など